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広西医科大学

現地調査日:2007/05/17


6.コメント

以下、07/05/17執筆
●医科大学や中医薬大学は中国語だけを学ぶ語言生は受け入れていないことが多いのだが、南寧市南郊にあるこの大学では語言生の受入れも行っている。

●ここの特徴は徹底した速成教育にある。多くの学生が漢語班で1年勉強をした後、医学の本科に進む。入学試験に合格し、さらに中国語での医学の授業についていけるように、詰め込み式の授業を行っている。

●1年間でこなすテキストは16冊に上る。これは普通の大学の倍近い量である。特に最初の半年(零起点班)は11冊、総合の授業だけで6冊をこなす。これははっきり言って異常に速い。相当量の宿題が出るだろうし、予復習もちょっとやそっとでは間に合わないだろう。

●また第2学期(初級班)はテキスト自体は5冊だが、これらは5月中旬までに終わらせ、それ以降は6月のHSK対策の授業がプリントや模擬試験などを使って行われる。HSK試験が終わった後は、9月からの本科の授業に向けて、医用漢語の授業が行われる。

●この過密なカリキュラムをこなすため、授業時間数は普通の大学より2割多い週24コマとなっている。

●留学生は勉強するために来ているという前提なので、授業態度に対する管理も厳しい。欠席時間数が50コマに達すると退学処分となる。

●この大学のカリキュラムは尋常ではない。これをこなすには相当の覚悟が必要である。必死についていくのならば、ゼロスタートで9月に入学し、翌年6月のHSKで8級合格も不可能ではないだろう。


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